SoftBank Airターミナル4 を純粋なAPとして使う

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オークションやフリマなどから2000円程度で入手できるSoftBank Airターミナル4(B610h-70a)を純粋なAP(アクセスポイント)として設定する過程を書いていきます。

B610h-70aのスペック

名称 Airターミナル4
型番 B610h-70a
定格 12V, 2A
Wi-Fi IEEE802.11a/b/g/n/ac 最大1300Mbps
LANポート数 2
サイズ (HxWxD) 225x103x103 [mm]
重量 635g

設定方法

Airターミナルに電源及びLANケーブルを接続し、設定画面にアクセスします。
デフォルトのアドレス: 192.168.3.1
デフォルトユーザ/パスワード: user/user

設定メニューから、「ネットワークの設定」→「IPアドレス/DHCPサーバの設定」と進んでいきます。
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「本機器IPアドレス/サブネットマスク」には、Airターミナルに設定する固定IPアドレスサブネットマスク
「割当IPアドレスの範囲」には開始IP、終了IPともに先程設定したIPアドレスと同じIPアドレスを設定します。

これでAirターミナルは純粋なAPとして動きます。


・・・が、私が使用している192.168.0.0/24の環境下で設定を行うとこのようなアラートが表示されます。
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ところで、IANAにより以下のアドレス空間はプライベートネットワーク用として予約されています。*

10.0.0.0 - 10.255.255.255 (10/8 prefix)
172.16.0.0 - 172.31.255.255 (172.16/12 prefix)
192.168.0.0 - 192.168.255.255 (192.168/16 prefix)

私はネットワークに疎いので第3オクテットに0を設定できない理由がわかりませんが、今回は純粋なAPとして使いたいので設定させてもらいます。

第3オクテットに0を設定したい場合

Chromeの使用を前提とします。

IPアドレス/DHCPサーバの設定」画面で開発者ツールを呼びます。(F12)
[Sources]タブから、[top]→[192.168.x.x]→[js]→[ipaddress.js]を選択し、109行目の

reg2 = /^([1-9]|(\d\d)|(1\d\d)|(2[0-4]\d)|25[0-5])$/;

を次のように書き換えます。

reg2 = /^((\d)|(\d\d)|(1\d\d)|(2[0-4]\d)|25[0-5])$/;

Ctrl+Sで保存した後、通常通り「本機器IPアドレス/サブネットマスク」と「割当IPアドレスの範囲」を設定します。

完了

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おわり